

日時・場所
2024年9月23日 11:00 – 19:00
渋谷区, 日本、〒151-0052 東京都渋谷区代々木神園町3−1
イベントについて
「人類の未来は、今後 10 年の私たちの行動で決まる」「気候危機を含む環境問題は人権の問題でもある」このように国連が声高に叫ばざるを得ないほど地球環境はかつてない危機に瀕しています。その一方で大規模開発、森林破壊、海洋汚染、土壌汚染は進み、最大の環境破壊である戦争は止まず、いのちが絡め取られるように失われています。一人ひとりの意識と行動が切実に問われるなか、多くの人が途方に暮れて立ち尽くし、豪雨災害が起これば防災の専門家の先生方のコメントに終始して、根本的な要因、具体的なアクションにまだ辿り着いていないのが現実です。
この閉塞状況に風穴をあけるため、昨年 12 月に発足したのが一般財団法人「杜の財団」(代表理事:矢野智徳)です。そして先月、8 月 31 日には堀信行氏(東京都立大学名誉教授)を会長に「風土再生学会」が発足。現場と研究分野を横断的に繋ぎ、上記のマクロな環境問題と、切実で日常的なミクロの環境問題に対して、即応的な環境再生の視点と技術の研究・普及・実用化を目指すものです。グローバルな環境危機の渦中にあって、一人ひとりの意識の変化、小さなアクションが本質的な変革と創造的未来に繋がることを目指し、この度合同で緊急環境シンポジウム「今を生き抜く風土学~足もとから社会と心の平和を考える~」を開催します。
人間は古来、自然を畏れ、敬い、尊びながら暮らしてきました。あらゆる社会活動、文化、信仰、生活は「風土」とともにあり、それらは言ってみれば自然の中で他の生きものと共に「生き抜く」 ための智慧、技術として伝承されてきました。豊かさを一面的に捉え、人間中心の経済成長に目を向けてきた時代に、失われてきたものは何だったのか。いまこそ「風土」の意味と価値を見つめ、学び直す必要があるのではないか。半世紀以上にわたって「地球フィールドワーク」を行ってきた堀信行氏の基調講演は、地理、地形から現代社会をマクロとミクロの両視点から捉え、未来への視座を高めるものになります。粟生田忠雄氏からの「流域生態系」に関する研究報告は具体的な示唆に富み、造園家および環境再生医として 40 年自然と向き合ってきた矢野智徳氏からの実践報告は、環境問題の核心を突き、解決への道筋を問いかけます。
待ったなしの現実の中で、間に合わなくなる前に。参加者の方々にこの内容を是非ともお聞きいただき、その上で共に考え、具体的な行動へと繋げていくキックオフ集会としたいシンポジウムです。急遽の呼びかけではございますが、多くの皆様のご理解とご参加をお願い申し上げます。
【開催概要】■日 時:2024 年 9 月 23 日(月、祝)、11 時~19 時 15 分■会 場:国立オリンピック記念青少年総合センター 国際交流棟 第1ミーティングルーム(東京都渋谷区代々木神園町3-1)■開催方法:オンライン生配信 ※オフライン(会場参加)もあり
※オンライン生配信参加、オフライン(会場参加)の方全員に、後日アーカイブ配信もお届けします。